中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

エネルギー溢れる『オランジェット・ダイアリー』(黒川 裕子)

目標が無いんじゃなくて、目標を作りたくない。かなわないのに、努力するのが怖いだけ。(本文より)

 

悩める少女の心情がリアルに感じられる

たまに出題のある作家の11月の作品だ。

 

序盤のノリの良さはこの著者の特色だな。

スッと物語に入り込めそうな作りですわ。

 

主人公からは太陽のように思われていた

ガーナハーフの少年の葛藤もみどころだ。

 

普段何気なく食べていたチョコレートの

原料を作るために危険な手作業がある等

かな~り勉強になる話も詰まっていたな。

 

国語素材によさげなのは中盤の職場体験、

終盤の祖父の見方が変わるシーンなどか。

 

平易で小5でも十分読めそうな本作品の

俺が書いたレビューの断片がこれですわ。

 

なんたる躍動感!

主人公は愛媛のみかん農家の中学三年生です。

迫りくる進路選択に揺れる彼女が、にわかに慌ただしくなった日々の中で「これは」と言えるものを探し当てていくストーリーです。

 

『オランジェット・ダイアリー』感想・レビュー

 

高揚せずにいられないラスト(2023/11発売)