中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

ただでは終わらせない流儀『それは誠』(乗代 雄介)

こんなことして先生たちだましてんの、うちの班だけでしょ、絶対。(本文より)

 

まれに出題される作家の新作なんだけど

芥川賞候補作なので注目度は高めだろう。

 

主人公が高校生って点も気になるところ。

 

大人向けの小説でも、学生視点の作品は

作問者に選ばれやすい傾向があるからよ。

 

個性が見事にバラバラな修学旅行の班が

思わぬなりゆきでまとまっていく物語だ。

 

終盤の盛り上がりがなかなか熱いっすよ。

 

難易度は高めなので小5にはキツそうだ。

前にこの人の作品を出したのは早実だし

難関校を受ける子なんかにいいかもな?

 

俺のレビューの後半部分はこんな感じよ。

 

メンバーたちの意外な行動の理由が後になってわかる仕掛けもあり、最後まで楽しめましたよ。自分の人生を生きている感覚が薄く、感情をあらわにすることのなかった主人公に何が起きるか?そのとき仲間はどうするか?ぜひ注目してください。

 

『それは誠』感想・レビュー

 

陰キャ陽キャ混成班の意外な行動とは?(2023/6発売)