大人になる前にあきらめることを覚えるなんて、正しいはずがない。(本文より)
入試頻出作家の本日発売された新作だわ。
トラブル当事者になってしまった少女が
理不尽なルールの存在を初めて意識して
校則の見直しに向け動き始めるんだな~。
中学生達が校則をめぐってああでもない
こうでもないと意見を出し合ったりする。
で、先生に考えをぶつけてみたりもする。
さらに知恵をしぼって驚きの行動にでる。
こんなの問題文に使われないわけがない。
著者の本の中では素材文適性がMAXだ。
作問の際は生徒を抑えつけようと必死な
生活指導の先生がちょっと邪魔だけどな。
しっかし、こんな学びの多い作品は稀だ。
9章に至っては大人も唸るしかない感じ。
しかも、ストーリーがまた面白いんだわ。
以下は興奮冷めやらぬレビューの全文だ。
心が浮き立つような読書体験でした!
主人公は作家志望の中学2年生。
校則にまるで無関心だった彼女が、
トラブルの悔しさをバネに立ち上がり、
仲間とともに考え、行動することで、
かけがえのない経験をしていきます。
主人公がまさかの場所で啖呵を切る場面
カッコよかったですね。
校則問題を深掘りしていく中で
どんどん本気になっていく姿には
こちらも気づけば前のめり。
意外性を見せてくれる
先輩や先生も面白い!
ほんのり恋色テイストまで
魅せてくれますし、
これは幅広い層に刺さるな~。
大人だって読んで欲しい。
とくに9章『中学生の主張』からは
目をそらしてはいけないと感じました。
子ども視点では、相手を尊重しながら
気持ちを伝え合うことの尊さを
実感できるのではないかと思います。
際立って金言の多い本作。
あなたも心の宝石になるような
お気に入りフレーズを探してみては?