しんどいときってさ、言いたくもないことを言ったり、したくもないことをしちゃったりすんの。(本文より)
たまに出題される作家の1月の新作だよ。
女子中学生3人が主人公の連作短編集で
ちゅうでん大賞のデビュー作まで含めた
過去作品よりも選ばれやすそうな印象だ。
序盤に友人関係が荒れるが、それが何を
きっかけに変わっていくか見て欲しいな。
素材文適性は3章後半の公園での二人の
会話シーンが◎、4・5章が△、6章は
これまた公園が舞台になるあたりが○か。
ラストの7章は無印だが最も心に効いた。
読み終わった瞬間に、すっげえぞコレは
な~んて吠えて家族に驚かれちまったわ。
平易で読みやすく後味も素晴らしい本作。
俺のレビューの後半部分はこんなですわ。
清々しい!
序盤の不穏な空気が、お互いを知ることで晴れていく流れがいいわ~。
やはり、相手を思うなら、ここぞという場面では遠慮せず踏み込むことも大事ですね。
それがきっと本当の友だちなのでしょう。
瑞々しく学びもあって、楽しい気持ちにまでなれる”オトクな短編集”だと思います。