子どもの権利を守るのは、大人の責任です。でも、世の中には、いい大人ばかりではありません。(本文より)
割と入試に出る作家の先月発売の新作だ。
思わぬ気づきをくれる異色作という印象。
児童書でここまで子供達に警鐘を鳴らす
作品ってなかなかないんじゃないかな?
何しろ先生の犯罪やらいかれた親やらが
次から次へと出てくるから、さあ大変だ。
一方で、主人公の兄だとか新しい先生が
いい役を演じていて救いになっていたよ。
テーマ的に扱いが容易でない素材だけど
素材文適性は中盤以降に少しあるかも?
俺のレビューの始めの方はこんな文章だ。
「子どもが親の責任なんか取れるわけないだろ」という言葉が刺さりました。
主人公は控え目な小6女子。
学校や家庭など、意外なほど身近なところに子どもたちの危機が潜んでいると気づいた彼女が、勇気を出して立ち上がり声を上げていきます。