中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

ジャケ買いアリの鷗友選書『お菓子の船』(上野 歩)

いいか、大事なものがあるから、生きる価値が生まれる。おまえたちも生きるに値する大事なものを探せ。(本文より)

 

鷗友学園での出題を機に出会った良本だ。

 

お仕事小説なんだが一生懸命な主人公が

力をくれるから幅広い層に薦めたくなる

 

海軍時代の祖父のあゆみを追う部分には

思わぬ発見なんかもあってトクした気分。

 

旧海軍に給糧艦という食糧庫、食品工場、

料理店を兼ねる艦があったなんて初耳だ。

 

大勢の腕利き職人を乗せてたその軍艦で

お菓子も作っていたと知り二度ビックリ。

 

さらにその船の運命には言葉を失ったよ。

これは平和のありがたみを教えてくれる

 

以下、俺のレビューの中盤から一部抜粋。

 

心に刻まれた亡き祖父のどら焼きの味を追い求め、和菓子職人を目指す主人公が奮闘する物語です。

探求の末に彼女が行き着いたのは、かつて存在した世界最大の給糧艦『間宮』の軌跡でした。

 

『お菓子の船』感想・レビュー

 

装画の吸引力もヤバイ(2023/2発売)