いいか、大事なものがあるから、生きる価値が生まれる。おまえたちも生きるに値する大事なものを探せ。(本文より)
鷗友学園での出題を機に出会った良本だ。
お仕事小説なんだが一生懸命な主人公が
力をくれるから幅広い層に薦めたくなる。
海軍時代の祖父のあゆみを追う部分には
思わぬ発見なんかもあってトクした気分。
旧海軍に給糧艦という食糧庫、食品工場、
料理店を兼ねる艦があったなんて初耳だ。
大勢の腕利き職人を乗せてたその軍艦で
お菓子も作っていたと知り二度ビックリ。
さらにその船の運命には言葉を失ったよ。
これは平和のありがたみを教えてくれる。
以下、俺のレビューの中盤から一部抜粋。
心に刻まれた亡き祖父のどら焼きの味を追い求め、和菓子職人を目指す主人公が奮闘する物語です。
探求の末に彼女が行き着いたのは、かつて存在した世界最大の給糧艦『間宮』の軌跡でした。