中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

境界線の子どもたち『付き添うひと』(岩井 圭也)

これまでのことより、今からどうするかが大事なんです。(本文より)

 

『生者のポエトリー』が界隈で注目され、

出題もあった作家の昨年9月に出た作品。

 

主人公は未成年の事案にこだわる弁護士。

 

大人を弁護する場合は弁護人、子どもの

場合は同じ仕事でも付添人というらしい。

 

ごく普通の家庭で暮らす子どもたちには

想像することも難しい境遇が描かれてて

とびっきりショッキングな内容だったわ。

 

刺激が強すぎて素材文適性はやや低いが、

親世代にとって学びが多い本になりそう。

 

以下に俺のレビューから一部拾い上げた。

 

対少年の切り札を持つ弁護士が、大人と信頼関係を結ぶすべを知らない子どもたちに辛抱強く寄り添い、周囲にも働きかけることで、困難な道のりを切り開いていきます。 子どもを支配しようとする親も放置する親も、子供と向き合うことを放棄しているという点では同じという視点は新鮮でした。

 

『付き添うひと』感想・レビュー

 

主人公にも重い過去(2022/9発売)