『夏の体温』が2023年入試で最頻出。
そんな作家が先月出した注目の新作だわ。
子ども時代にコロナ禍を経験した2人の
大人時代と子ども時代を交互に描いてる。
はじめは時間軸の移ろいに戸惑うかもな。
ま、素材文適性が高い作品なのは確かだ。
全体を通してみれば『夏の体温』よりも
素材文に使えそうなくだりが多いからな。
特に主人公2人の記憶に強くきざまれた
小学生時代の特別な体験の周辺は狙い目。
中学生時代にもすごい見せ場があるけど、
こっちは出題者が嫌う要素が2つあるよ。
発売時期が遅いから『夏の体温』みたく
最頻出にはならないが、どっかの学校に
選ばれるだろうことは容易に想像がつく。
俺のレビューの前半はこんな感じですわ。
人と人のつながりがくれる幸せを、優しく丁寧に描いた作品ですね。
主人公はコロナ禍に子ども時代を過ごした二人の女性。
普通の生活を奪われた彼らが、息が詰まる日々の中で、かけがえのない経験に恵まれ、同世代へのレッテルを跳ね返すような、とびきりの生き方を見つけていきます。
鷗友学園女子、横浜共立学園、品川女子学院、明治大学付属中野、暁星、神奈川大附属、日本大学第三、開智(先端)、専修大学松戸、滝、関西大倉、九州国際大付属ほか