中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

未来を信じさせてくれる『私たちの世代は』(瀬尾 まいこ)

『夏の体温』が2023年入試で最頻出。

そんな作家が先月出した注目の新作だわ。

 

子ども時代にコロナ禍を経験した2人の

大人時代と子ども時代を交互に描いてる。

 

はじめは時間軸の移ろいに戸惑うかもな。

 

ま、素材文適性が高い作品なのは確かだ

 

全体を通してみれば『夏の体温』よりも

素材文に使えそうなくだりが多いからな。

 

特に主人公2人の記憶に強くきざまれた

小学生時代の特別な体験の周辺は狙い目。

 

中学生時代にもすごい見せ場があるけど、

こっちは出題者が嫌う要素が2つあるよ。

 

発売時期が遅いから『夏の体温』みたく

最頻出にはならないが、どっかの学校に

選ばれるだろうことは容易に想像がつく

 

俺のレビューの前半はこんな感じですわ。

 

人と人のつながりがくれる幸せを、優しく丁寧に描いた作品ですね。

主人公はコロナ禍に子ども時代を過ごした二人の女性。

普通の生活を奪われた彼らが、息が詰まる日々の中で、かけがえのない経験に恵まれ、同世代へのレッテルを跳ね返すような、とびきりの生き方を見つけていきます。

 

『私たちの世代は』感想・レビュー

 

前向きになれる一冊(2023/7発売)

『夏の体温』出題校(2023年入試)

鷗友学園女子、横浜共立学園品川女子学院明治大学付属中野、暁星、神奈川大附属、日本大学第三、開智(先端)、専修大学松戸、滝、関西大倉九州国際大付属ほか