相変わらず閑散としたサイトから呟くよ。
旧作の推薦図書一覧ってのも作ってみた。
リストの説明は真面目に書くことにする。
長年愛されてきた旧作を中心とした中学受験生向けのお薦め本リストです。すべて当サイトか又は読書メーターで私がレビュー済みの作品になります。
表の見方に関して、【優先度】をS・A・Bに分類していますが、これは作品の優劣を示すものではなく、作問者が選ぶ可能性を私の勘で割り振ったものに過ぎません。ただ、どれもがとびきりの優良図書であるという点は間違いないかと思います。
【難易度】は1が「難しい」で大人向け、2は「やや難しい」で中高生向け、3は「普通」で小中学生向け、4は「易しい」で同じく小中学生向けですが、より敷居の低い作品という分類になります。
【作家頻出度】【テーマ注目度】【素材文適性】の説明については、新作のお勧め本リストをご参照ください。
本選びにあたっては、読書力に合わせて易しい作品群から手にしていくルートがお薦めです。時間的余裕がない場合には、優先度の高い本から始めるのもアリだと思います。
『逆ソクラテス』(伊坂幸太郎)は、6月に文庫化されたこともあり、再び注目されてもおかしくないでしょう。
『家族シアター』(辻村深月)は、不朽の名作ですが、来年もこの表を作るとしたら『この夏の星を見る』にポジションを譲ることになりそうです。
『給食アンサンブル』(如月かずさ)は、子どもの感性に寄り添った続編『給食アンサンブル2』よりも、教科書的な1のほうが素材文適性は高いとみています。
『つぼみ』(宮下奈都)は、難易度1で普通の小学生には歯が立たない作品集ですが、その中に含まれる頻出短編『なつかしいひと』に限れば難易度4相当となり、驚くほど読みやすいです。
『夏の体温』(瀬尾まいこ)と『タイムマシンに乗れないぼくたち』(寺地はるな)は、2023年入試で非常によく使われました。どうしても余裕がない場合には、表題作だけでも読んでおきたいところです。
『君たちは今が世界』(朝比奈あすか)は、模試でも使われた実績のある短編『仄かな一歩』が追加されている文庫版のほうがベターでしょう。
優先度Bとした作品群にも、出版当時のエース級素材がズラリと並んでいます。
ここで挙げたのは、中学受験生だけでなく、受験しない小学生や中高生もぜひ読んでほしいと思う作品ばかりです。
物語に心を動かされる体験は、子どもたちの世界を広げてくれます。
共感力をはぐくみ、人に優しい大人への一歩を後押ししてくれます。
宝石のように散りばめられた魅惑のエピソードたち。
その中にシアワセになるためのヒントがきっと見つけられるはずです。
【お薦めの過去記事】