抜群の安定感を誇るあの有名作家による
好きをとことん突き詰めた短編集ですわ。
わりと入試に出てる著者ではあるんだが
この作品はさほど使いやすそうではない。
10編には子供視点の短編も含まれるが
会話などのちょっとノリが軽すぎる印象。
書店で平積みされて目立ってはいたから
素材文に採用する先生もいるだろうけど
売れてる割に入試での注目度は低そうだ。
けど、取っつきやすくて面白い本ですわ。
読み始めたらすぐハマるんじゃねーかな。
以下は俺のブックレビューの前半部分だ。
底抜けのファン心理が面白い!推し活ネタが多めの短編集です。推す対象は猫、本、宝塚など様々ですが『清く正しく美しく』が特に響きました。エステティシャンが勇気を振り絞る場面、気っ風のいいお客さんの立ち回り、もうラストに至るまで最高過ぎです。