中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

新しい世界の扉がひらく?『物語の種』(有川 ひろ)

抜群の安定感を誇るあの有名作家による

好きをとことん突き詰めた短編集ですわ。

 

わりと入試に出てる著者ではあるんだが

この作品はさほど使いやすそうではない。

 

10編には子供視点の短編も含まれるが

会話などのちょっとノリが軽すぎる印象。

 

書店で平積みされて目立ってはいたから

素材文に採用する先生もいるだろうけど

売れてる割に入試での注目度は低そうだ

 

けど、取っつきやすくて面白い本ですわ。

読み始めたらすぐハマるんじゃねーかな。

 

以下は俺のブックレビューの前半部分だ。

 

底抜けのファン心理が面白い!推し活ネタが多めの短編集です。推す対象は猫、本、宝塚など様々ですが『清く正しく美しく』が特に響きました。エステティシャンが勇気を振り絞る場面、気っ風のいいお客さんの立ち回り、もうラストに至るまで最高過ぎです。

 

『物語の種』感想・レビュー

 

登場人物のリンクも要注目(2023/5発売)