売れてる短編集等で主人公が子供の話は
大人向けの本でも入試でよく選ばれるよ。
ただ『ぼんぼん彩句』はベストセラーで
子供視点の短編も多いんで注目してたが
あんまし素材の使い勝手は良くなさそう。
すごく惹かれるし面白くもあるんだけど、
サスペンス要素が多めなのがネックだわ。
全く素材文に使えないわけじゃないから
どっかで出る可能性は否定しないけどな。
12編の中で割と素材文適性の高いのは
大人の女性視点の話に重要キャラとして
名門中学の少女が出てくる話になるかな。
その11番目の短編とはこんな話ですわ。
主人公は兄を亡くしたばかりの23歳女性。当地の風習による徒歩の葬列に見慣れぬ少女がついてきたことで、冷え切った道のりで思わぬ交流が生まれ、それがお互いの心境に変化をもたらします。
(以上、短編『冬晴れの遠出の先の野辺送り』のさわりを要約)
まぁ、この話にも狂気スパイスがあって
凄く使いやすいってわけではないけどな。
俺のブックレビューの前半はこんなっす。
もの凄い想像力!俳句を元に紡ぎ出される物語のあまりの多彩さに圧倒されました。主人公まわりに狂気の人が惜しみなく配役された「みゆきサスペンス劇場」といった趣の12編です。常軌を逸した行動に巻き込まれて登場人物が危機に陥る話が多いですね。これで惹き込まれないわけがない!