中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

大輪の華『夜空にひらく』(いとう みく)

この界隈ではシリアスみくは注目度大

断っておいたがさらに上をいかれたわ~。

 

純粋に物語として面白く得るものが多い。

かつ伝統文化の継承にも貢献しうる内容。

 

しかも花火にまつわる知識が増えるから

花火鑑賞をいっそう楽しめるようになる。

 

何かの賞をとるべき作品だと俺は思うね。

賞をとってもっと注目を集めて欲しいよ。

 

入試基準では文章の難易度はやや難だが

どの学校で出されてもおかしくなさそう

 

俺のレビューの真ん中あたりはこんなだ。

 

主人公は愛を知らずに育った17歳の少年。謀られ罪を犯したことで心根まで乾ききっていた彼が、この上なくあたたかい場所で人の優しさに触れて、潤いを取り戻していきます。散りばめられた伏線が美しく一点に収束されていくさまは、まるで逆花火のよう。不器用だけど決して悪人ではない主人公に感情移入する一方で、加害者が救われていいのかという激情に似た声にも頷いている自分がいました。

 

『夜空にひらく』感想・レビュー

 

本の装いの美しさも魅力(8/4発売)