中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

強烈にメッセージが響く『溺れながら、蹴りつけろ』(水瀬 さら)

あたしたちにとっては学校は世界のすべて。だからこの場所で生きづらくなったら、もうおしまいだ。(本文より)

 

ラノベ寄りの作風だった著者の新作だわ。

 

中受界隈ではノーマークなんだろうけど

この作品の訴求力は期待値を越えてたわ

 

ただ、中盤までは結構ストレスがたまる。

主人公の自分がない生き様が情けなくて。

 

それが終盤の爽快さで吹っ飛ぶ感じだよ。

 

素材文として選ばれるかは微妙なんだが、

俺は面白い作品が出てきたなと感じたよ。

 

このレーベルでは櫻いいよ、眞島めいり

などが中学入試への出題実績がある模様。

 

文章は平易だから小5でも読めるだろう。

俺のレビューの前半部分はこんなですわ。

 

閉塞感を抱える人に勇気をくれそうな作品ですね。主人公は小説を書くのが好きな中学2年生。ボス女子がいる教室で本当の自分を隠し、息をひそめるように過ごしていた彼女が、気持ちを隠さない少年との交流を通じて、心から望んだ生き方に目覚めていきます。

 

『溺れながら、蹴りつけろ』感想・レビュー

ラストで評価が爆上がり(8/8発売)