あたしたちにとっては学校は世界のすべて。だからこの場所で生きづらくなったら、もうおしまいだ。(本文より)
ラノベ寄りの作風だった著者の新作だわ。
中受界隈ではノーマークなんだろうけど
この作品の訴求力は期待値を越えてたわ。
ただ、中盤までは結構ストレスがたまる。
主人公の自分がない生き様が情けなくて。
それが終盤の爽快さで吹っ飛ぶ感じだよ。
素材文として選ばれるかは微妙なんだが、
俺は面白い作品が出てきたなと感じたよ。
このレーベルでは櫻いいよ、眞島めいり
などが中学入試への出題実績がある模様。
文章は平易だから小5でも読めるだろう。
俺のレビューの前半部分はこんなですわ。
閉塞感を抱える人に勇気をくれそうな作品ですね。主人公は小説を書くのが好きな中学2年生。ボス女子がいる教室で本当の自分を隠し、息をひそめるように過ごしていた彼女が、気持ちを隠さない少年との交流を通じて、心から望んだ生き方に目覚めていきます。