人間て、たぶん、優しくない相手に優しくはできないです。(本文より)
ひとりの少女の成長を見守る連作短編集。
まれに出題される作家の5月の新作だわ。
真っ正直な主人公が演じるドタバタ劇が
最高に笑えて、しかも応援したくなる本。
合いそうもない同級生との交流を描いた
中1エピソード後半は面白いだけでなく
技あり選書にもなりそうな素材と感じた。
他にも良さそうな箇所はいくつかあるよ。
社会人編で学生が出てくる部分とかな?
文章のレベルは入試に出る中ではやや難。
俺のレビューの前半部分こんな感じっす。
元気をくれる一冊。思ったことがそのまま口をつく。考えるより先に動いて、しかも止まらない。そんな我が道をゆく泉ちゃんの小3から20年あまりの人生を、周囲の人々や本人の視点を交えて描いた連作短編集です。