「あのさ、わたしがなんで一生懸命勉強してるか、わかる?親をあてにしないで、自分の力で生きていくためだよ」(本文より、主人公の姉の言葉)
中学年向けの作品で存在感のある著者が
高学年向けに描いた来月発売の新作だわ。
貧困やフードロスを真正面から取り上げ
それでいて子どもも楽しめそうな逸品だ。
入試素材文では見たことがない作家だが
思いのほか出題要素が含まれてもいたな。
例えば、貧困口止めパートや別離パート。
文章の難易度は入試出題レベルの中では
平易だから5年生なら十分読めるだろう。
以下は出版社に送信済みのレビュー全文。
子どもたちの世界を広げてくれる一冊ですね。
主人公はちょっと流されやすい小学六年生。
ふとしたきっかけで子ども食堂に引っ張り込まれた彼女が、思わぬ出会いに恵まれ、かけがえのない経験をして、新しい気持ちに目覚めていくストーリーです。
彼女が確固たる意思を持てるようになり、胸の内をシェアする場面、ジーンときましたね。
意外な助け船もいいわ~。
そして、フードロスの話には学びもありました。
一人当たりで、ごはんお茶碗分のロスが毎日出ているというたとえは伝わりやすいですね。
背伸びせずできることを、というメッセージも良かった!
私も日々の暮らしを見直そうという気持ちになれましたよ。
感謝の気持ちがくれる活力。
支え合うことで生まれる喜び。
主人公と一緒に味わってみませんか?