中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

テーマ的にも大アリな『金曜日のあたしたち』(濱野 京子)

どこで学ぶかではない、何を学ぶかだと、中学の担任教師から言われた。(本文より)

 

割と入試に出る作家の6月発売予定の本。

 

環境問題に取り組む高校生が描かれてる

無関心だった少女の変わりように注目だ。

 

貧困・格差といった問題にも触れていて、

理・社の勉強になりそうな箇所まである。

 

それだけだと子供ウケしにくいだろうが、

恋愛や友情の要素も絡めて飽きさせない

 

しかも大人が読んでも学びがあるときた。

物語の力で行動を変えてしまえるほどに。

 

出題に適した箇所はあんまし多くないが

テーマ的には見逃せない作品だろうな?

 

以下は出版社に送った感想の全文ですわ。

 

楽しみながら環境問題まで学べてしまう稀有な作品でした。

 

主人公は受験で挫折した高校1年生。

不本意な進学先で雑に日々を過ごしていた彼女が、環境問題に取り組む他校のグループに遭遇し、彼らの熱意に触発されて、自分らしい戦い方に目覚めていきます。

 

貧困や格差の問題も盛り込まれていて、著者の並々ならぬ意欲を感じますね。

この本がきっかけで学生たちの気象時計への取り組みなどを知り、私も色々と調べてみました。

感じたのは、若い人たちに負けていられないということ。

私も小さなことから始めてみたいと思います。

 

大切な気づきをありがとうございました。

 

彼女が描くのはどんな夢?(6/22発売予定)

 

『金曜日のあたしたち』感想・レビュー