中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

スポーツの見方が変わりそうな『鳥人王』(額賀 澪)

最初に目指したものが実は自分には向いていなかった、なんて人間の方が大半なんだから、そこからの身の振り方が人生の見せどころだ。(本文より)

 

たまに入試に出る作家の2月に出た本だ。

棒高跳びを描いた極めて珍しい作品だよ。

 

関心ゼロの題材だし大丈夫か心配したが

読み始めたら止まれなくなっちまったわ。

 

気づけば競技の動画なんかも見ていたよ。

やっぱしこの先生のスポーツものはイイ

 

感動よ届けじゃねえんだよってくだりは

特に気づきがあってかつ奮い立たされた。

 

国語素材になりそうな箇所は少な目だが

この著者は競歩王』も入試に出てたし

めっちゃオモロ熱いんで薦めたい本だよ。

 

難易度は例の分類やや難になる本作の

マイレビューのカケラはこんなんですわ。

 

さえない芸人がバラエティ番組の企画で、棒高跳びのオリンピック候補とともに、とんでもない記録に挑戦する物語です。

先が見えたように感じていた芸人と、分厚い仮面をかぶっていた学生選手が自らの壁を破り、限界を超えていく展開のありえない熱量に震えたわ~。

おふざけ要素を排したストイックな努力や、思いがけないサポート、そしてあおり煽られる闘争心などが熱々すぎてページが進む進む。

 

『鳥人王』感想・レビュー

 

あっつ!ナニコレ?あっつ!(2024/2発売)

他人から押し付けられる精神論と、自分を奮い立たせる精神論は別だ。(本文より)