生死に直結しないことに対して、深く悩んで考えられるのは人間に許された贅沢の一つですよ。(本文より)
都立高校入試等で出題実績のある作家の
2023年11月に発売された作品だよ。
人気者の校務員が子どもたちを救う話だ。
校務員がキーマンってなかなか珍しいが
キモは授業では触れられない人生論だわ。
これは悩める十代なんかに特に効きそう。
大人にもハッとさせられる部分があるし。
万能校務員の活躍は、どこまでやるのか
面白ネタとして楽しみつつ見て欲しいよ。
それより人生の教科書になる部分がカギ。
しあわせの国ブータンにおける幸福度が
インターネットの普及で下がった話では
人と比べることの不幸がよく伝わったよ。
だからSNSとの向き合い方に要注意と。
素材文適性は終盤にありそうな印象かな。
以下に俺のレビューの要約を付けとくよ。
心の迷路から抜け出す貴重なアイデアをくれる一冊。
何でもできる高校の校務員が、どこまでも生徒たちの悩みに寄り添い、苦痛から解き放っていきます。
ただ答えを与えるのではなく、徹頭徹尾、自分で考えるよう促し、自ら気づきを得られるようサポートをしていく姿勢がいいですね。
SNSとの向き合い方や、自分の心の守り方など、子どもたちにぜひ参考にして欲しいと感じるエピソードも目白押しでした。