中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

スーパー校務員の流儀『17歳のビオトープ』(清水 晴木)

生死に直結しないことに対して、深く悩んで考えられるのは人間に許された贅沢の一つですよ。(本文より)

 

都立高校入試等で出題実績のある作家の

2023年11月に発売された作品だよ。

 

人気者の校務員が子どもたちを救う話だ。

 

校務員がキーマンってなかなか珍しいが

キモは授業では触れられない人生論だわ。

 

これは悩める十代なんかに特に効きそう

大人にもハッとさせられる部分があるし。

 

万能校務員の活躍は、どこまでやるのか

面白ネタとして楽しみつつ見て欲しいよ。

 

それより人生の教科書になる部分がカギ

 

しあわせの国ブータンにおける幸福度が

インターネットの普及で下がった話では

人と比べることの不幸がよく伝わったよ。

 

だからSNSとの向き合い方に要注意と。

 

素材文適性は終盤にありそうな印象かな。

以下に俺のレビューの要約を付けとくよ。

 

心の迷路から抜け出す貴重なアイデアをくれる一冊。

何でもできる高校の校務員が、どこまでも生徒たちの悩みに寄り添い、苦痛から解き放っていきます。

ただ答えを与えるのではなく、徹頭徹尾、自分で考えるよう促し、自ら気づきを得られるようサポートをしていく姿勢がいいですね。

SNSとの向き合い方や、自分の心の守り方など、子どもたちにぜひ参考にして欲しいと感じるエピソードも目白押しでした。

 

『17歳のビオトープ』感想・レビュー

 

彼が万能すぎる?大事なのはソコじゃない(2023/11発売)