中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

アクが強い、強すぎる?『サクラサク、サクラチル』(辻堂 ゆめ)

二つ違いの姉は、かつて、両親の自慢の娘だった。中学受験で第一志望校に受かり、両親を喜ばせた。(本文より)

 

名作『山ぎは少し明かりて』の著者の本。

 

毒親に東大合格を強要される少年の話を

東大出身の実力派作家がどう描くのか?

関心があって手にしたのがこの作品だよ。

 

教育虐待しまくりの話だから小学生NG

中学生ならギリOKといったところかな。

 

親世代にも学びがある本だと俺は感じた。

主人公の親にはまったく共感できないが、

反面教師としてはとびきり優秀だからよ。

 

俺のレビューの終わりの方はこんな感じ。

 

一部の描写を胸糞悪いと感じる向きがあるかもしれませんが、程度の差こそあれ、子どもをトロフィーにしたい欲は、私自身を含め多くの親たちの心にあるように思います。

支配し、コントロールしようとすればどうなるのか?

答えは、この物語が教えてくれるかもしれません。

 

『サクラサク、サクラチル』感想・レビュー

 

マニアックな東大攻略法も(2023/7発売)

 

以下は中学受験の参考にもなりそうな話。

 

現代文の読解問題において感情移入は命取りです。(本文より)