中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

開成だとか、女子学院だとか『きみの鐘が鳴る』(尾崎 英子)

こんなにも必死になったことなんて、十二年生きてきて、はじめてのことだった。(本文より)

 

昨日発売された十代向けの中学受験小説

 

正直、小6の春あたり迄は退屈だったが、

夏からは面白さにエンジンがかかる感じ。

 

2月の修羅場とかもう凄いのなんのって。

児童書でここまで親の狂気を書くか~?

子供の方がむしろ冷静という場面もある。

 

実在する学校をモデルにしたと思われる

名門校が多数出るうえにサピらしき塾も。

 

【この本に登場した名門校】

筑波大学附属駒場、開成、桜蔭渋谷教育学園幕張、女子学院、浦和明の星女子、栄東(東大特待)、栄東など

 

注目ポイントは塾の先生たちの言葉だな。

特に終盤は金言だらけだと俺は感じたよ。

 

読後感はいいが子どもはビビるかもな~。

むしろ大人にはいい薬になりそうだわさ。

 

毎度のマイレビューはこんな書き出しだ。

 

同じ小規模塾に通う4人の視点で描かれた中学受験物語。それぞれに問題や不安要素を抱える彼らが、プレッシャーに満ちた過酷な戦いの中で、もがきながら変貌を遂げていきます。

 

bookmeter.com

 

『きみの鐘が鳴る』(尾崎英子/ポプラ社