9月以降に出る作品はその年度の入試で
国語素材に選ばれることがほとんどない。
桜蔭中のようなごく一部の例外はあるが、
多くの先生方はもう作問に着手している。
そういう際どい時期の新刊本紹介ですわ。
なお、公立高校の入試問題では10月や
11月の作品も出ているのは断っとくよ。
8/30発売
『最高のともだち』(草野 たき)
学校とは別の顔、3人の秘密の友達関係。
8/31発売 講談社児童文学新人賞佳作
『波あとが白く輝いている』(蒼沼 洋人)
小6生が震災後初の学校祭開催を目指す。
9/13発売
『アンドロメダの涙 久閑野高校天文部の、秋と冬』(天川 栄人)
好評の春夏編に続く話のメインは文化祭。
9/15発売 飛ぶ教室連載作品
堂々完結!変わりゆく中学女子の関係性。
9/21発売
『リカバリー・カバヒコ』(青山 美智子)
夢のある都市伝説にすがる人びとを描く。
9/29発売
『はじまりは一冊の本! 』(濱野 京子)
手作り本との出会いが変える少年の明日。
10/2頃発売 ☆先行レビュー予定☆
『アップサイクル!』(佐藤 まどか)
中学生3人がグループ研究で起業する?
10/4発売
『小さな挑戦者たち: ~サイコウの中学受験~』(騎月 孝弘)
現役塾講師が描いた4つの家族の受験道。
10/18発売
『カーテンコールはきみと』(神戸 遥真)
廃部寸前の演劇部で奮闘する二人の行方。
10/15発売
『宙わたる教室』(伊与原 新)
定時制高の科学部が学会で驚きの発表?
10/26発売
『ルール!』(工藤 純子)
理不尽な校則に立ち向かう中学2年生達。
『波あと~』は佳作の理由だった終盤が
ダイジェストのようという課題に対処し
大幅に加筆したというから期待度が高い。
『ココロ~』は連載中から名門女子中で
素材への採用があったし引き続き要注目。
『ルール!』は作家的にもテーマ的にも
注目度が最大レベルになりそうな予感だ。
毎度言ってるが、未読の作品が多いんで
出題向きじゃないのも多分混じってるよ。
発売済みで今後レビューしたい新作
『水車小屋のネネ』(津村 記久子)
『月の立つ林で』(青山 美智子)
『ひとっこひとり』(東 直子)
『百年の子』(古内 一絵)
『溺れながら、蹴りつけろ』(水瀬 さら)