中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

アノ先生も再降臨『ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』(小林 深雪 、にかいどう 青 、如月 かずさ、水野 瑠見 、菅野 雪虫)

抱き合わせアンソロジー?と思ってたが

今じゃそんな自分を責めてあげたい気分

 

文学賞受賞作家がズラリと並ぶ短編集だ。

読書が苦手な子も食いつきやすそうだよ。

 

主に女の子向けなんだが、女子の心情を

問われたらお手上げな男子にもいいかな。

ジェンダーの話題は流行りのテーマだし。

 

各作品の簡易レビューはこんな感じだわ。

 

『女子校か共学か、それが問題だ!』(小林 深雪)

大好きな幼馴染と別の私立に通うことに

なった少女が、まさかの展開にとまどう。

主人公の気づきは進学先に迷う子必見か

 

『チョコレートの香りがするね』(にかいどう 青)

友人や家族との会話のリズムがもはや神

それでいて軽薄でなく半端でない葛藤も。

惹き込み考えさせる作品としてピカイチ。

 

『チキンとプラム』(長谷川 まりる)

無意識のハラスメントが少女を追い込む。

娘を持つ親世代にもすすめたくなる短編

 

『いわないふたり』(如月 かずさ)

ひそかな関係に悩む2人の一生の思い出。

とびきりの巡りあわせが彼女達を変える。

 

『羽つきスキップ』(水野 瑠見)

奥手な少年が優しさと勇気に目覚める話。

共感性が日々を好転させていくのがいい。

 

『いつかアニワの灯台に』(菅野 雪虫

勉強は得意という地味めな少女が学校で

目立つ子と関わる中で意外な真実を知る。

 

基本的に頭の固い出題者が選べなそうな

短編が多いんだが、親ガチャもテーマな

『いつアニ』は素材文適性が高めだろう。

切れ味のあるセリフも要注目な作品だよ。

 

以下はこの短編集のレビューからの引用。

 

『十四歳日和』の水野瑠見先生の健在ぶり、嬉しかったですね。未知の才能に出会えるのもこういう企画の魅力。要チェックな作家さんがまた増えましたよ。 

 

『YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』感想・レビュー

 

児童文学新人賞作家などがそろい踏み