日能研調べで今年の中学入試の
最頻出作品だった『水を縫う』は、
公立高校入試でも出まくりなんだな。
九州では4県で出題とかスゲー確率だ!
寺地はるなの作品で、ほかに出そうなのは
『どうしてわたしは~』が有力候補かもな?
子供パート・大人パートに分かれた連作短編集
なんだが、ローティーンの心情がふんだんに
盛り込まれてるから使いやすそうな感じだ。
三角関係だった男女が、未来のお互いに
宛て手紙をつづり、十数年の時を経て
故郷で再会する際に開封すんだよな。
注目の場面は主人公たちの中学生時代、
故郷に伝わる伝統の舞いを練習するとこ。
30歳で再会した三人が、手紙をきっかけに
過去と向き合うシーンなんかも見ときたいな。
この本の中で子供に覚えて欲しいと感じたのは
神社でお祈りした後にも実は祈りは続いてるって
考えるおっさんが語ってくれた以下のフレーズだな。
自分が叶えたいことにむかって行動する時間も全部『祈り』やないかと思うとよ。(中略)たくさんお賽銭をするより、熱心にお参りするより、日常をよりよく生きることこそが『祈り』だと思うとよ。(本文より)