中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

灘中 出題の物語文 『むこう岸』(安田 夏菜)

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奇跡の逆転合格は悲劇の始まりかもな。

 

灘中 の国語で出題された『むこう岸』は興味深い作品だぜ。

偏差値60を常に突破していた秀才君が、それでも全然成績が足りない70越えの学校に受かるところから物語が始まんだ。

 

主人公が、楽しくなかった小学校とは違う世界に行くんだと息まいて踏み出した先には、”どんなに頑張っても底辺” って屈辱と絶望が待ってたんだぜ。

 

身を絞り切るような努力でやっと合格したぼくは正真正銘の凡人だった。(本文より)

 

勉強する意欲もすっかり失って、ボロボロのまま私立を退学したあとに主人公が人間的に成長するってのが物語の本筋なんだが。

 

まぁ、受かるべくして受かる学校に通うんじゃないとキツいだろ。

やっぱし合格最低点じゃなくてよ、合格者か入学者の平均点を取れるぐらいの学校がふさわしいんじゃねーのか?

 

よっぽど後伸びが確実って場合じゃなけりゃよ。

 

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