塾産業ってのは、子どもの成績を伸ばすって意味じゃ親の味方だ。
ただ、彼らには入試の後のことを考える動機が薄いわな。
かわいい教え子も、所詮は他人の子どもだ。
『二月の勝者』(高瀬志帆/小学館)は中学受験の内幕を知るのにいい教材だな。
合格実績と連動して塾講師や校長の収入が変わるなんて知らなかったからよ。
まぁ、塾には、志望校選びの際にリスキーな挑戦へ誘導する動機があるってことだ。
先生たちにゃいつも感謝してるが、親としては受験の後のことも考えて子供を守ることを忘れちゃならねーな。
それが出来るのは、たぶん親だけだからよ。
ただ、難関に挑戦する気ゼロですって開き直るのは得策じゃねーかもな。
実績稼げる(=ボーナス増の)見込みなしってみなされると、雑に扱われそうだ。
とりあえず、チャレンジしますって顔だけはしとけってことだな。