勉強で勝てると自分が自分でいていいと感じられた。
親などでなく、自分自身に許されたような気がした。
『二月の勝者』の中でもそういう心情がでていたが、
成績が心のお守りになるって感覚には覚えがあるわ。
自分語りになるが、俺の子供時代は超変わっていて、
模試を受けるのが楽しくて楽しくて仕方なかったぜ。
中学んときは、小遣いで勝手に申し込みしてた程だ。
入試直前の模試が家族旅行のせいで受けられなくて、
悔しくって泣きまくるぐらいに模試が大好きだった。
ゲームで「魔力」「素早さ」を鍛えるような感覚で、
勉強して自分のステータスをレベルアップしまくり、
模試で実力を確認するサイクルが心地よかったんだ。
成績表を受け取るときのドキドキのために努力する。
自分というキャラを強化して「受験ゲーム」に勝つ。
いい悪いは別として、こういうサイクルを作れれば、
勉強はステータスアップのための楽しみにすらなる。
そこそこ学力で戦える子なら、うまく乗せられれば
勉強が苦行じゃなくなる可能性があるってことだな。
ただし、そのためには親の関わり方が極めて重要だ。
模試の結果で子どもを責めるのは絶対に避けたいぜ。
結果しだいで怒られるんなら、模試が楽しみなんて
全く思えなくなるし下手すりゃ委縮しちまうもんな。
テストを待ち遠しいと思える子と恐れる子との勝負、
同じ実力ならどちらが力を発揮やすいかは明らかだ。
ま、息子もゲーム感覚で出来てる訳じゃないけどな!