中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

サピ親はたぶん見なくていい『小6になってグンと伸びる子、ガクンと落ちる子』【完全版】(akira)

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『小6になってグンと伸びる子、ガクンと落ちる子 6年生で必ず成績の上がる学び方 7つのルール』【完全版】(akira/ダイヤモンド社

 

いやでも気になっちまうタイトルだよな?

大手塾のベテラン講師のノウハウ集だ。

こういう話には目から鱗だったわ。

 

中学受験では完璧主義は悪。すべてを完璧にするのではなく、無駄なものは省き、大事なところに集中する必要があります。模試で正答率の低い問題を解き直そうとするのはナンセンスです。(本文より一部要約)

 

振り返りをする際に、最も効果的なのは

自分ではできたと思っていたのに・・って

問題を中心にテスト直しをすることらしいぜ。

 

6年生では算数が最も急落する危険性が高いって

ことなんだが、パターンごとの対処法が出てるんで

不安しかない場合なんかには参考になりそうだ。

 

読書好きな子ほどはまりやすい落とし穴も、

読解で困惑する理由が興味深かったわ。

 

志望校の過去問への取り組みに関しては、

国語だけは早い時期にやっていいらしいぞ。

 

過去問との相性がいいって言葉はあてにならず

だいたい偏差値通りに合否が決まるってのが

長年の講師経験から言い切れるってよ。

 

あと興味深かったのは、きちんと行ってるか

チェックする必要があるとしたうえで自習室での

1時間は家庭学習の2時間くらいの効果があるって話。

 

確かに誘惑が少なくて集中するしかない環境って大事だよな。

『二月の勝者』でも伸びたのは自習室を使い倒した連中だったぜ。

 

全体を通しての大原則は合理的な頑張りで結果を出すこと

そのためのノウハウがギッシリ詰まってる感じだったが

まぁ、サピックスのできる子にはいらないかもな?

 

この本は【完全版】じゃない方もあるんだが

そっちは古いんで完全版がいいと思うぜ。