昨年3月発売のポプラ社小説新人賞作品。
少年視点の物語だけど、中学受験界隈で
話題になっていないのはダークさゆえか。
いじめの凄惨さなんかちょっと引くもん。
主人公の心情の危うさも教科書的でなく
そこが読者を惹きこむ要因でもありそう。
毒が強く素材文適性はあんまりないけど
読みだすと怖いもの見たさで一気だろう。
俺のブックレビューはこう締めくくった。
驚かされ、そうきたか!と膝を打つものもあれば、私の感性が追いつかない部分も少々。ともあれ、響いてくるものは確かにあり、時間を忘れ読み耽りました。
安っぽい感傷をバッサリ切り捨てるくだりは特にド迫力!
持てる可能性を無駄にしないために何ができるのか?自分なりの答えを考えるきっかけになりそうな一冊です。