中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

可能性を無駄にしないために『毒をもって僕らは』(冬野 岬)

昨年3月発売のポプラ社小説新人賞作品

 

少年視点の物語だけど、中学受験界隈で

話題になっていないのはダークさゆえか。

 

いじめの凄惨さなんかちょっと引くもん。

 

主人公の心情の危うさも教科書的でなく

そこが読者を惹きこむ要因でもありそう。

 

毒が強く素材文適性はあんまりないけど

読みだすと怖いもの見たさで一気だろう。

 

俺のブックレビューはこう締めくくった。

 

驚かされ、そうきたか!と膝を打つものもあれば、私の感性が追いつかない部分も少々。ともあれ、響いてくるものは確かにあり、時間を忘れ読み耽りました。

安っぽい感傷をバッサリ切り捨てるくだりは特にド迫力!

持てる可能性を無駄にしないために何ができるのか?自分なりの答えを考えるきっかけになりそうな一冊です。

 

『毒をもって僕らは 』感想・レビュー

 

いじめに対処する思考も(2023/3発売)