サンドアートという砂の彫像づくりを扱う作品で、
集団&個別というダブル塾通いの小6女子が主人公だ。
出来る子に囲まれ自信を失いかけていた彼女だったが、
遊びも学びも全力というもの凄い少女に感化されて
目の色を変えてがんばるようになるんだよな。
主人公を変えたもの凄い少女のエピソードが面白すぎるぜ。
ひとりで塾に乗り込んで、塾長に実力を認めさせ、
初めての特待生になったっつーんだからよ。
そいつは、みじめな家庭環境をバネにして頑張る。
しかもただ頑張るだけじゃなく、計画的かつ合理的に頑張る、
そんな主役を食っちまうような少女の言葉がこれだ。
世界があたしを置きざりにするつもりなら、ダッシュして先頭に立ってやる。(本文より)
突拍子もない夢に向かってまっすぐな“尊敬できる友達”が
主人公の生き方にどう影響を与えていくのかにも要注目だ。
最後の方の学校説明会のくだりもなかなか良かったぜ。
ま、この著者はあんまし出題された実績がないわけだが
6月発売だから、今年以降の入試で出る可能性はあるかもな。
≪5/8追記≫この記事を書いた4日後に 学習院女子 で出題されたぞ!