中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

引きこもり中2少女の覚醒『庭』(小手鞠 るい)

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『庭』(小手鞠 るい/小学館

 

心が病まないためには

「安全基地」が大事だって

専門家の意見が多いようだな?

 

変な訳語だが要は心が安らぐ場所

それが心の健康には必要ってことだ。

 

この本の主人公の少女は学校の人間関係で

ボロボロに傷つき、ついに登校できなくなる。

 

万策尽きた感で、会ったことのない祖母のもとを

訪れるんだが、それが転機になって元気を取り戻し

目標まで見つけて、もう別人のようになるってわけよ。

 

あるがままを受け入れてくれるばあちゃんの存在が

引きこもり少女の「安全基地」になったわけだ。

 

厳しい時代を生きたハワイ在住日系人の歩み

なんかもテーマに織り込まれた作品だぜ。

 

主人公の成長異文化交流、さらに

平和への祈り、これらは出題者の

目にとまりそうな要因だわな。

 

ま、この作者はあんまし

入試で出たことない

わけなんだが?

 

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