駒場東邦等で使われた実績のある作家だが、
公立高校入試でも割と出題されてるようだ。
高校で出る作品は中学入試でも出てくるし、
『天を掃け』あたりは最注目作品っぽいな。
この先生、はてなブログを持ってたりする。
さて、今回紹介する本の主人公は怒りん坊。
やり場のない怒りにはちゃんと理由がある。
父が離婚で出て行き母は心を病んでしまい、
本人は慣れない苗字に違和感しかない日々。
ただでさえ思春期にこれじゃ仕方ないよな。
そんな中から突破口を見つけていくんだが。
子ども達が協力して何かを成し遂げようと
奮闘する展開には、学びがあると感じたわ。
たくさんの共感を集めそうなのはこの一文。
だれかに話はきいて欲しいけど、心の奥までは立ち入られたくない。そんなこと、きっとだれにでもある。(本文より)
以下は俺が書いたブックレビューの一部だ。
親が離婚したことで、自分の苗字がタブーのように扱われる日々に悩む中学1年生の少女が主人公。クラスメイトや同じようなつらさを抱く人たちとの交流で力を得た彼女が、仲間と共に“苗字にさんづけで呼び合いましょう”という先生の押し付けに抵抗します。