中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

何が少年を磨くのか『南西の風やや強く』(吉野 万理子)

前に飛ぶ教室

大きく扱われてたのに、

今年の入試で出てない本。

 

そういうの割と珍しいんで、

いちおうチェックしてみたぞ。

 

受験生には見せたくないかもだが

中学受験をやめちまう少年の話だぜ。

 

クラスで学力トップという少年が主人公。親に強く勧められた最難関受験に嫌気が差した彼は、ある夜の出来事をきっかけにして父親に猛反発をします。そうして公立中に進学した彼でしたが、ことあるごとに「もしもあの学校に行っていたら」と思い浮かべ、気づけば冷めた目で周囲を見ているのでした。

(以上、本文のさわりを要約)

 

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『南西の風やや強く』(吉野 万理子/あずなろ書房)

 

自分中心だった少年が成長するにつれ、

大切な人に寄り添えるようになるぜ。

つらすぎる経験を重ねたあとでな。

 

作中でよく登場する聖慶学園は

聖光学院がモデルだろうな?

鎌倉・横浜が舞台だしよ。

 

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