中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

出題が予想される物語文『ななみの海』(朝比奈 あすか)

大人から、大人のように扱ってもらえていると感じる時が、いちばん嬉しかった。(本文より)

 

今年出版された本では最注目と言っていい。 

 

児童養護施設が舞台の物語文は頻出だって

前にも書いたんだが、朝比奈あすか作品で

施設の話となればもうマークするしかない

 

施設が舞台の作品は家族以上の絆みたいな

美談を前面に出すのが多いが、この作品は

主人公の黒い部分も描かれてて一味ちがう

 

何せ主人公が途中まで、施設に染まらない、

私は他の子とは違う、とか念じてるもんよ。

祖母の言葉に縛られ医者とか目指してさあ。

 

そんな子がどんな経緯で自分の夢をみつけ

頑張れるようになるかに注目してほしいぜ

 

俺のレビューは読書メーターに上げといた。

 

bookmeter.com

f:id:yuki-to-kaze:20220326175339j:plain

『ななみの海』(朝比奈 あすか/双葉社

 

入試に出る児童養護施設が舞台の主な作品

『おれのおばさん』シリーズ(佐川光晴

『世界地図の下書き』(朝井リョウ

『みつばちと少年』(村上 しいこ)

『四十一番の少年』(井上 ひさし)