何かの賞獲りそうな本だ。
だれかと心を通じ合わせたい。
そう願う発達障害傾向の少年が、
養護施設で素敵な出会いをするぞ。
当り前に育っていない彼らとの関りで
主人公が一皮も二皮もむけるって話だぜ。
今年読んだ出題されそうな本ではイチオシだ。
物語のさわりを纏めると以下のような感じだな。
自分を発達障害と自覚する13歳の少年が主人公。人とうまくかかわれずに苦しみ抜いていた彼が、一時的に児童養護施設で暮らすことになり、そこでの出会いを通じてさまざまな気づきを得ていきます。
(以上、本文のさわりを要約)
養護施設が舞台で入試頻出と言えば以下の2つも
あるし『みつばちと少年』も見逃せないよな。
『おれのおばさん』シリーズ(佐川光晴)
『世界地図の下書き』(朝井リョウ)
養護施設だとか障害であるとか
受験生が想像しづらい設定、
出題者は好きだからよ。
自分の母親と会うのに、どうして五歳の子がこれほど緊張しなくてはいけないのか。ぼくには理解できなかった。(本文より)