中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

さまよう少女たち『パパイヤ・ママイヤ』(乗代 雄介)

「わたしその時に、一番に愛される期待なんてしないって決めたの」(本文より)

 

2022年入試でもかなり的中があった

鉄人会の出題予想作品なんで読んでみた。

 

親のせいで大変な生活を強いられてきた

少女の新奇な夏の過ごし方が描かれてる。

 

登場人物目線ではハッピーになるんだが

読んでる方としては引っ掛かるところも。

 

親ガチャのせいだとはいえ、大切な夏を

無為に過ごしてしまってる面もあるから。

 

成長したり友情が深まったりというのは

ちゃんと描かれてるからいいんだけどな。

 

俺のレビューのはじめの方はこんな感じ。

 

酒に溺れる父が嫌いなパパイヤ、海外暮らしの奔放な母が嫌いなママイヤ。ともに深刻な悩みを抱える二人の少女が、漂着物の散らかる木更津の干潟で特別な時間を重ねます。世間が思う17歳の夏からはかけ離れた主人公たちの過ごし方が私には衝撃でした。

 

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『パパイヤ・ママイヤ』(乗代 雄介/小学館