中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

せつなさが心に沁みる『おはようの声』(おおきやなぎ ちか)

今も心に残る声がわたしに勇気をくれる。

 

少女がそういう心境に至るまでの物語だ。

6年生が3年前の日々を回想する筋書き。

 

この作品も序盤は出題要素が薄い感じで、

いじめ目撃で物語が転調するあたりから

要注目シーンがチラホラ出てくる印象だ。

 

ただ、良質な作品だがかなり平易なので

入試にバンバン出てくる気はしないかな。

もともと低学年向けが多い著者の本だし。

 

入試素材向けとしては、昨日発売された

『ファミリーマップ』の方も気になるよ

親の再婚で揺れる中学生の話のようだし。

 

以下は『おはようの声』レビューの一節。

 

主人公はごく普通の家の小学三年生。隣の豪邸に住む優しくてしっかり者のお姉さんに憧れ、3つ上のその子と親しいことを誇りに思う彼女の健やかな日常が描かれた作品です。

 

『おはようの声』感想・レビュー 

 

憧れのお姉さんにまさかの事態が・・・(2/28発売)