中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

不安と焦りは狂おしく『五年目の受験詐欺』(辻村 深月)

『噓つきジェンガは頻出作家の新刊だ。

詐欺を描く3つの中編作品が入ってるが、

中学受験では出題されなそうな印象だわ。

 

ただ、『五年目の受験詐欺』は中受親が

特にハマりそうな部分もあったけどな?

 

詐欺師の受験アドバイスが意外と適切

読んだら参考になっちゃったりするかも。

こんな言葉とか肝に銘じたいと感じたし。

 

親の急な焦りをぶつけることほど、子どもにとって理解不能なことはないですよ。(本文より)

 

ま、3編とも抜群に面白かったのも確か。

俺のブックレビューはこんな書き出しだ。

 

嘘が運命を狂わせる3編。どの作品も惹き込む力が凄いですが、受験生親としては『五年目の受験詐欺』が気になりましたね。次男が中学受験のときに、特別枠確保の名目で支払った大金が、実は詐欺だったと知らされた主婦の戸惑いを描いた中編ですが、胸に迫るものがありました。

 

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『噓つきジェンガ』(辻村深月/文藝春秋)所収の中編『五年目の受験詐欺』