中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

中盤以降で様変わり『ぼくたちはまだ出逢っていない』(八束 澄子)

焦ることはないよ。まだ若いんだから。時が来たら、出会うべき人に出会うし出会うべきものに出会う。それまではとにかく動き回ることだ。(本文より)

 

たま~に入試に出る作家の10月の新作。

2024年以降受験組によさそうな本だ。

 

とはいえ、入試標準レベルの文章だから、

これが小5で読めたらちょっとデキる子

 

各章が約4分で読める長さになってるし、

成長ぶりもいい感じで描かれているんで、

入試の素材にピッタリな印象を受けたな。

 

伝統工芸に親しむというおまけ付きだし。

 

毎作品出題されるほどは頻出じゃないが、

この作家の中では注目度が高めだろうな

 

ジメジメした序盤が転調する中盤以降は

出題しやすい箇所が多いので特に要注意。

 

俺のブックレビューの前半はこんなだわ。

 

親の再婚で家に居場所がないと感じる中2女子と、イジメに遭っても抵抗できない中3男子が主人公。フワフワとままならない日常に流されていた彼らが、大切な場所を見つけ、そこでの出会いに刺激されて、生きる喜びを取り戻していきます。

 

bookmeter.com

 

NetGalleyにて読了