中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

広島は8月6日が登校日『モノクロの夏に帰る』(額賀 澪)

『モノクロの夏に帰る』(額賀 澪/中央公論新社

 

そこそこ入試に出る作家の7月発売の本。

出すとしたらかなりの難関校だろうな?

普通の小6には歯が立たなそうだからよ。

 

昔のあからさまな戦争文学とは全然違う、

現代ならではの戦争を伝える本って趣だ。

グロ・エグなしなんで手に取りやすいわ。

 

4話構成だが、困り感が薄いのにあえて

保健室登校をする中学生を描く第2話と、

高校の平和教育に戸惑うハーフの少年を

描く第4話には特に注目しておきたいな

 

それぞれの話は微妙につながっているが

単話で読んでもまったく問題はない感じ

 

第4話だけでも読んで欲しいと感じたわ。

何が正しいのか、深堀する素材だからよ。

 

俺の激賞レビューの書出しはこんな感じ。

 

鮮やかな色彩で戦争を今に伝える本を題材にした作品。カラー化された写真は、遠い過去のことと思っていた戦禍をいっそう身近に感じさせ、書店員や中高生などの様々な登場人物の心を揺り動かしていきます。

 

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