あのねぇ。六年生の二学期ゆうたら、みんな中学受験のことで頭いっぱいなんよ。(本文より)
たぶん、受験界隈ではノーマークの著者。
低学年以下向けが中心だったベテランが
高学年向けに挑戦した先月発売の新作だ。
芸人父娘の会話の弾みっぷりがすごいよ。
しかも、中盤以降は見せ場につぐ見せ場。
伏線が活かされていく終盤はとくにいい。
主人公が父を芸名の呼び捨てにする点や、
関西弁がネックになるかもしれないけど、
文章は易しいし4年生でも楽しめそうだ。
わいのレビューの書出しはこんな感じや。
尻上がりに面白くなる一冊でした。主人公は売れない芸人を父に持つ小学6年生。夢がないことに引け目を感じ、親友とも仲たがいしていた彼女が、素敵な出会いに刺激され、意外な真実にも触れて、みずからの将来を分ける大きな決断をします。