中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

傷口に癒しを塗り込む『ぼくはなにいろ』(黒田 小暑)

新米作家の1月に発売された2作目だわ。

 

これは紹介するかどうか、かなり迷った。

出題実績ナシ、官能要素アリだったんで。

 

大人パートと中学生パートに分かれてて、

前者は子供向けでない描写が一部あるが、

後者は素材文適性が抜群なんだもんな~。

 

不登校の少女とワケあり少年の間接的で

継続的なかかわりが、心に沁みる沁みる。

 

それを見守るあんちゃんも抜群にいいよ。

 

これはうまく切り取れば良質素材になる

作問者が気づく可能性は低いんだけどな。

 

はじめの方にすこしだけ難所があるんで

俺のレビューの結びはこんな感じにした。

 

物語の序盤には放り出したくなる箇所があるかもしれませんが、止まらず、その先へ進むことを薦めたいですね。ラストでは鳥肌が立ちましたから。

 

『ぼくはなにいろ』感想・レビュー

 

傷ついた中学生の交流を描く部分は好素材になりそう(2023/1刊)