中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

子どもたちに届け『夜光貝のひかり』(遠藤 由実子)

こういうのは知っておかなくちゃいけないことだけど、どこかでブレーキをかけないと、自分の心が持たない。(本文より)

 

戦争の話題を織り込んだ少年の成長物語。

出題実績のない作家の6月発売の新作だ。

 

奄美大島で起きた悲劇が超勉強になった。

 

主人公の叔父さんの言動が素晴らしいし、

島の人々のやさしさにも心をいやされる。

 

これは各校の図書館に置いてほしいな~

 

チャラいストーリーだろうと勘違いして

スルーしてきたけど、大間違いだったわ。

 

作問者がこの本に気づくかは微妙だけど、

出題って面では幽霊パートを外す想定で、

5章から先あたりが使えるかもしれない。

 

俺のレビューの始めのほうはこんな感じ。

 

終盤にかけて、心に響くメッセージが、さざ波のように押し寄せてきますね~。少年が海で幽霊少女と出会う軽めの作品という私の予想は、いい意味で裏切られました。主人公は小6男子。夢破れてやけ気味になっていた彼が、叔父が暮らす奄美を訪れて、生涯わすれられないようなめぐり逢いをします。

 

『夜光貝のひかり』感想・レビュー

 

情景や食べ物の描写がうますぎるので、読めば現地に行きたくなるかも(2023/6発売)