こういうのは知っておかなくちゃいけないことだけど、どこかでブレーキをかけないと、自分の心が持たない。(本文より)
戦争の話題を織り込んだ少年の成長物語。
出題実績のない作家の6月発売の新作だ。
奄美大島で起きた悲劇が超勉強になった。
主人公の叔父さんの言動が素晴らしいし、
島の人々のやさしさにも心をいやされる。
これは各校の図書館に置いてほしいな~。
チャラいストーリーだろうと勘違いして
スルーしてきたけど、大間違いだったわ。
作問者がこの本に気づくかは微妙だけど、
出題って面では幽霊パートを外す想定で、
5章から先あたりが使えるかもしれない。
俺のレビューの始めのほうはこんな感じ。
終盤にかけて、心に響くメッセージが、さざ波のように押し寄せてきますね~。少年が海で幽霊少女と出会う軽めの作品という私の予想は、いい意味で裏切られました。主人公は小6男子。夢破れてやけ気味になっていた彼が、叔父が暮らす奄美を訪れて、生涯わすれられないようなめぐり逢いをします。