中学入試にわりとよく出る
季刊文芸誌『飛ぶ教室』だが、
60号では朝比奈あすかに注目だ。
『君たちは今が世界』だけじゃなく
『人間タワー』も入試に使われてるし、
この作家は中学受験界隈では有名だよな。
『ひるやすみ係』は約10分で読める短編だ。
小5でも十分に読みこなせるレベルだと思うが、
いつもみたくちょっとばかし要約してみようか!
主人公は小5女子。みんなでできる昼の遊びを仕切る”ひるやすみ係”になってしまった彼女は、好きな子と好きな遊びができないので、給食が終わるころにはいつも憂鬱になります。そんな日々を変えるきっかけになったのは、アメリカ帰りの転校生の登場でした。
”ひるやすみ係”の遊びを心から楽しんでくれる帰国子女のおかげで昼の遊びはいっとき盛り上がりを見せますが、それは長続きはしません。遊びに参加しなくなった転校生に裏切られたような気持ちになった主人公は、彼女にちょっとした意地悪をしてしまいます。
(以上、本文のさわりを要約)
軽い気持ちでしてしまったことが思わぬ結果になり
揺れ動く主人公の心情に注目したいところだな。
あと、外から ”ひるやすみ係” を見たときに
違う見え方をするって点に彼女が気づく
ところも重要な部分だと言えそうだ。
60号のもう一つの注目作品は、
『まぶたの裏のトリコロール』だ。
吉田桃子は出題実績が無さそうだが。
いつも床屋で髪を切ってた小6の女の子が、
はじめて美容院に行くことになるっていう話だ。
ペンギンが学校で大暴れするって如月かずさの短編は
超面白いけど入試に出るタイプの作品じゃないな。
本の紹介では『蝶の羽ばたき、その先へ』が
出てたが、出題者が好みそうな本だわ~。
紹介本に注目って話は前に書いたな?