中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

アメリカの自由さが際立つ『空と星と風の歌』(小手鞠 るい)

 わたしが生まれ、育ってきた日本に、こんなふうに生まれて、こんなふうに育って、こんなにも悩み、苦しんできた人がいたなんて、想像したこともなかった。(本文より)

 

たまに出題される作家の11月の新作だ。

この先生は発刊のペースがものすごいな。

 

アジアの人々への差別がテーマなんだが

大人も知らないような話もたっぷりある

 

学びがギューッと凝縮されてる感じだよ。

だから読書感想文を書きやすさも抜群だ。

 

しかもつらいとき心が軽くなる考え方も

盛り込まれているから救われたりもする。

 

以下は俺のレビューのラストの部分だよ。 

 

日本では多様性が勘違いされているのではないかという部分も刺さりましたね。偏見を持たない自分でありたいと心から思いました。読みながら胸に響いた箇所に付箋をはっていくのが私のスタイルなのですが、細く切り分けた付箋を使うせいで、本がハリネズミ状態になりました。これほど熱量の高い、濃度の濃い作品は本当に稀です。

 

『空と星と風の歌』感想・レビュー

 

高潔な心への一歩に(2023/11発売)