中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

試される絆『東家の四兄弟』(瀧羽 麻子)

人間は、己の話を真摯に聞いてくれる相手に悪い感情は抱かない。(本文より)

 

『博士の長靴』を書いた瀧羽麻子先生の

10月に発売されたばかりの最新作だわ。

この先生は頻出度◎なんで注目したいね。

 

父親と次男が占い師という一家の日常を

視点をクルクル変えながら描いていくよ。

 

正直、序盤は視点の切り替えが早すぎて

オレの頭がなかなかついていけなかった。

まぁ、慣れれば大丈夫だったんだけどな。

 

素材文適性は頻出作の『博士の長靴』

10とすると6から7ぐらいという印象。

 

中盤以降には使えそうな箇所がパラパラ。

とくに他人のみならず家族にも無関心と

思われてた長男が関わる場面がいいかな。

 

技あり選書になりそうなシーンもあるよ。

 

長男がからむ注目シーン3選

◎山で中学受験までの道のりを回想する

〇小6のとき思わず父に声を荒げた場面

△高3のときの弟との思い出深いシーン

 

人の心を掴む技術なども参考になりそう。

以下は俺のレビューの前半部分になるよ。

 

占いが家業という家に生まれた四兄弟は見事に個性がバラバラ。ドップリ浸かる者もあれば、距離を置く者もいます。そんな彼らが譲れないもののためにぶつかったり、ピンチに支え合ったりしながら、それぞれの道を進んでゆくという物語です。

 

『東家の四兄弟』感想・レビュー

 

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