今は幸せやけど。あのときのこと、後悔してんねん。あのとき、もっとやれることがあったのになぁって。だから、自分の子どもらには・・・・・・。(本文より)
頻出作家の6月の新作だがタイトル通り
不思議要素やミステリ色が強めに出てる。
ただし、驚かせて終わりみたいな話とは
全然違うのがやっぱ佐藤いつ子先生だわ。
ちゃ~んと考えさせられるテーマがあり
エンタメ寄りでもバシッと響かせて来て
平易だって深読みする余地があるんだな。
素材文適性って点では、高1女子視点の
避けてきた旧友との再会シーンがアリ?
俺のレビューはこんな風にスタートする。
ちょっぴりホラーな物語に、子どもたちに届いて欲しい大切な要素が盛り込まれていますね。
キャラが違う2人の小5女子がメインですが、少年や高校生の姉視点のパートもあって、予想していなかった奥の深さ。
複数の変貌にまつわる話が絡み合うように展開し、最後には教訓を交えながら見事にほぐれていきます。