その時、その瞬間は、真実だった気持ちや言葉も、あとから嘘になることもある。過去の言葉の意味は結局、その人が今をどう生きてるかどうかに左右されるんだ。(本文より)
まれに出題される作家の先月発売の新作。
このシリーズは物語で起こる事件により
ネットやスマホの問題が自然に学べるよ。
受験に関係なくすすめたくなる一冊だな。
ちなみに、大人の俺にも発見があったわ。
接客ロボットは、見た目とキャラ設定を
子供っぽくしたほうがクレームが出ない
みたいな話は特に興味深い話だったわ~。
弱さが愛される理由になるなんて新鮮だ。
確かにガストのロボとか妙にかわいいし。
さて、今作は曲がったことが大きらいな
少女が明らかなウソをつく少年と関わり
仲間とともに彼の危うい心の領域に迫る。
わりかしヘビーなストーリーでもあった。
だけど終わり方は笑みがこぼれる爽快さ。
以下、俺のレビュー終盤だけ付けとくよ。
AIを深掘りすることで、逆に人間らしさとは何かを発見できるんですね。
さまざまな問題提起があり、AIが選ぶ心地よい情報への依存や思考の偏りなどについて、じっくり考えさせられました。
今作も小中学生必修にしたいですよ。