中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

荒波を超えて『遠い町できみは』(高遠 ちとせ)

誰かを責めるんじゃない。誰かに誇れるように胸を張ろう。(本文より)

 

3月14日に出たポプラ社小説新人賞の

特別賞受賞作ってのが今回の紹介本だよ。

 

海辺の田舎町を舞台にして3人の男女が

小5から中学時代を駆け抜けていく話だ。

 

過酷な運命にあらがう少年少女の成長と

友情のきらめきってのがまぶしかったよ。

 

ちょっと児童虐待を描く瞬間があるので

気がかりなら親が先に見ておくのもアリ

 

少女の波乗りに少年が圧倒される部分等

素材文適性△な箇所もチラホラな印象だ。

 

レベル感としてはやや難といったところ。

俺のレビューの一部を以下に付けとくよ。

 

主人公は都会から来た少年と、地域のはみだし者の少年少女。

大人に振り回されてきた彼らが、ともにかけがえのないものを見つけ、身を寄せ合いながら世間の荒波にあらがっていきます。

サーフィンがつなぐ友情や意外過ぎるトラブルの勃発など、メチャメチャ惹きつけられるストーリー展開でした。

 

『遠い町できみは』|感想・レビュー

 

構想力が凄い(2024/3発売)