中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

勘で解くから不安定『中学入試国語のルール』(石原 千秋)

教育への支出は比較的リスクが少なく、割のいい投資だ。

こういう文脈の中で中学受験をとらえる必要があるそうだぜ。

 

あと気になったのは、教員志望の優秀な学生が公立中学校を

避ける傾向が、特に首都圏では顕著にあるっつう話だな。

教師は魅力ある職業じゃなくなっちまったのかもな。

 

さて、この本は受験を扱う著作が多い大学教授が

中学入試攻略のヒントをちりばめてくれてる作品だ。

目からウロコな入試問題のルールってのも結構あったぜ。

 

読解問題の特別なルールを知らずに、感性を頼りに自由に読むと、

小説の読み方としては正しいのに、マルが貰えない、とかな。

 

入試国語の目的は、ルールに従って答えを一つに決めること。そこで問われているのは、自分の気持ちではなくみんなの気持ちなのです。(本文より一部要約)

 

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『中学入試国語のルール』(石原 千秋/講談社

 

文章に出てくる親や教師は、原則いい親、いい先生というのも

知っておくと解答の際に有利に働くかもしれない知識だぜ。

 

確かに、親や先生に疑念を抱かせるような文章を

学校からのラブレターである入試には出しづらいわな。

これについては例外事例の話なんかもちゃんと書いてあるが。

 

まぁ何にせよ、2008年の出版ながら、結構役に立ちそうな本だぜ。