中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

いまを精一杯生きるということ『時のむこうに』(山口 理)

小3の娘に薦められたが

読解力では小5相当以上の

実力がないと読めないかもな

 

今を生きることがどれだけ幸せか

実感させるのに火垂るの墓とか

この世界の片隅にがいいかな~?

とか思っていたが、この本もなかなかだ。

 

現代っ子達が大変な時代の暮らしを体験する

という物語を主人公目線で語るとこんな感じだ。

 

オレ、歴史大好きな小学5年生。妹と一緒にあやしい光に包まれて、気づいたらなんと憧れてた昔の東京にいたんだ。そこは昭和19年の下町。いそがし過ぎる今とちがっていい時代のはず。けど、ばあちゃんが子どもの頃の暮らしは、思ってたのとだいぶちがったんだよな・・・

(以上、物語のさわりを主人公目線で要約)

 

兄妹のたくましい成長を姿を描いた作品だ。

戦禍だけじゃなく、終戦後の食糧事情の

厳しさもちゃんと描かれてんだよな。

 

今の日本で暮らせていることが

どれだけありがたいかって

思い知らされる内容だ。

 

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『時のむこうに』(山口 理/偕成社

 

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